
この前、試合をしていたらその途中でガットが切れました!
せっかくなのでガットが切れた時の対応をまとめたいと思います。画像付きで説明していくので参考にしてみてください。
ガットが切れたとき、張り替えに行くまで放置してはいけません。ガットの切れたラケットを放置するとフレームが変形してしまうことがあります。そうならないためにも対応を覚えておきましょう。
ガットが切れたときの対応

ガットが切れたらやるべきことは2つです。
1つはガットを切ることで、もう1つは切れた時の記録を残すことです。
①ガットを切る 【ラケットを壊さないために】
これはラケットを壊さないために大切なことです。
ガットが切れたときは、残りのガットも切ってあげることでラケットへの負担を下げましょう。
ガットは10kg近い強さで引っ張られていて(20ポンド≒10kg)ラケットへの負担は実はとても大きなものです。
なので、ガットを張る人はよりフレームへの負担が偏らないような張り方をしてくれています。ガットが切れてしまうとそのバランスが崩れて、その部分だけ緩んでしまいます。フレームへの負荷が偏るので変形してしまうことがあります。
例えばガットの横糸が切れるとその部分は横に引っ張られる力がなくなりますが、縦は引っ張られるのでバランスが崩れます。そして画像のようになります。
実際は目で見て分かるほど変形しませんが少しだけ曲がっています。

そしてこの状態で放置するとラケットの寿命が縮んでしまいます。1万円を超える高価なものですので、道具は大事にしたいですよね。
それを防ぐために残りの部分のガットを切って緩めてあげるのです。
②記録を残す
ガットが切れた時の状況などを記録しておくと後でイロイロ分析できます。
そのやり方は後でお話しします。先にガットの切り方について見ていきましょう。
ガットの切り方
では①ガットを切るの方法を紹介します。
必要なものはハサミ1つだけです。ニッパーを使うべきという人もいますが僕はハサミで十分だと思います。あんまり変わらないし。
基本的には、真ん中から十字に切っていくだけです。

こんな感じです。ちなみにこれから紹介するのは僕のやり方です。先ほども言った通り、十字に全部のガットを切ればOKなのでやり方は参考程度に見てください。
- 切れたガットの方向と逆のガットを切る
- 1本飛ばしでタテヨコと切る
- ガットを抜く
という順番でやっていきます。
これだけだとよく分らないというか分かりづらいので、これから詳しく解説していきます。
① 切れたガットの方向と逆のガットを切る
縦糸が切れたら横糸を、横糸が切れたら縦糸の真ん中を切ります。
初めてガットを切るとき、バツンと大きな音がして衝撃がありますが全然大丈夫です。気にせずガンガン切っていきましょう。

② 1本飛ばしでタテヨコと切る
まず、緑の部分をタテタテ→ヨコヨコと真ん中から切っていきます。緑を全部切ったら赤を真ん中から切っていきます。

↓


緑を全部切ると、↑の画像のようになります。1本飛ばしで切っていくと均等にガットを緩ませることができるのでフレームへの負担が少ない。と僕は個人的に思っています。

こんな感じ↑がこんな感じ↓になっていればOKです。一応全部のガットが切れているか確認しましょう。

③ガットを抜く
全てのガットを切ったらフレームからガットを抜きましょう。ちゃんと全部のガットを切れていればフレームの穴から引っ張って抜くことができるハズです。

この状態にしてガット張りにだしましょう。
抜いたガットはゴミなのでちゃんと捨てましょう。基本的にガットはナイロン製なので燃えるゴミでOKですが、一応あなたの地域のゴミ出しルールを確認してくださいね。
記録の仕方
さてもう1つのガットが切れた時にやるべきことについてお話します。
記録すべき事項は
- 切れた日時
- ガットの種類
です。これらを何かにメモしておきます。スマホのメモ帳などは、すぐにみることができるのでオススメです。

こんな感じです。僕は加えてガットが切れた位置と縦糸か横糸かも記録していますが、無くてもOKです。
これらを記録しておくと便利な点は、いつガットが切れるかだいたい予想できるというところです。先ほどの画像ではおよそ1か月周期で切れているので次は2月の最後らへんかなーと予想できます。
追記2019/02/22
2月16日にガットが切れました。ちょっと早かったですね。次はエアロバイト23ポンドで張ってみました。3月下旬発売のエアロバイトブーストとの比較もしてみたいなと思っています。
また、このメモは大会が迫っている場合に、張り替えの目安にもなります。
記録の仕方としては、ガットを張ったときに①種類とテンションを記入し、ガットが切れた時に②日時を記入しておくといいと思います。

ガットが切れた時にやることまとめ
・ガットをハサミで切る
・日時などをメモする
の2つは必ずやりましょう。特にテンションを高めで張っていたり、ラケットの適正テンションを超えて張っている場合は出来るだけ速やかにガットを切って上げましょう。適正テンションを超えて張っていてラケットが折れてしまうと、ラケットのメーカー保証の対象外になってしまいます。
あとガットには切れやすい時期と切れにくい時期があって、冬は少し切れやすいです。気温が低いとガットも縮んでいるので切れやすくなります。そのあたりも考えるとガットの張り替え時期も分かってくるかと思います。
ということで今回は以上です。
関連記事
ガットの張り替え時期やテンションの目安などについてはこちらの記事で書いています。
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