あなたはバドミントンのスコアシートをしっかり書けますか?大会に出るようになってくると審判をしなければならない場面がでてきます。当然スコアシートもしっかりと書けないといけません。
この記事ではシングルスのスコアシートの書き方とコールの仕方を試合の流れに合わせて画像付きで解説していきます。
この記事の内容
・シングルスのスコアシートの書き方
・シングルスの主審のコールのやり方
ちなみにダブルスのスコアシートの書き方についてはコチラの記事で解説しています。本記事と合わせて読んでいただけると理解しやすいと思います。

スコアシートの書き方 シングルス編
先にざっくりとした流れを説明します。
- 試合前に対戦者・主審署名などを記入
- サーバー、レシーバーの記入
- 得点の記入
- 各ゲーム、マッチ終了時は得点をまとめる
- 勝者署名と結果のまとめ
こんな感じです。これに必要なコールを加えながら、流れに合わせて解説していきます。スコアシートはこれ↓を使って解説します。まぁだいたいどこでも同じような感じだと思います。

それでは織田信長さん(A高校)対 明智光秀さん(B高校)の試合として見ていきます。21点3ゲームマッチのデュースありです。
試合開始前の準備
審判がコールされたら、大会の本部へ行きシャトルとスコアボードを受け取ります。そして試合を開始する前に記入できるところを書き込んでおきます。試合を円滑に進めるためにもここは大事ですので、しっかりと確認してくださいね。
記入事項は
- 対戦者の名前と所属
- 主審署名
- (その他 試合開始時刻・コート番号など)
- サーバーと0
です。画像↓の赤丸の部分を記入します。

こんな感じになっていれば準備OKです。

次に主審の位置に立って選手を集めます。集まってくださいと言えばOKです。そしたら、「これから織田さんと明智さんの試合を始めます。」と言います。このときにお互いの名前と読み方を確認しておくといいと思います。
そして「トスをしてください。」と言ってじゃんけんでサーバーとコートを決めてもらいます。スコアシートにはサーバーになった選手の隣のマスにS(ServerのS)と記入しその隣のマスに0を記入します。シングルスの場合はレシーバーにはRを書きませんが、その隣のマスには0を書き入れます。

さぁ準備が完了したら試合を始めていきます。
ここで注意点ですが、じゃんけんで勝った方にはサーバー選択権かエンド選択権のどちらかを選ぶことが出来ます。サーバー選択権を選んだ場合は最初にサーブをするかレシーブをするかを選べます。このとき負けた方はエンドの選択権を自動的に得ます。最初にどちらのコートでスタートするかを選ぶことができます。じゃんけんで勝った方がエンドを選んだ場合はその逆です。じゃんけんの勝者はサーブかエンドのどちらかしか選べないので注意してください。
試合開始~試合中
- 試合開始のコール
- 得点の記入
- 得点のコール
ここまで出来たら「ファーストゲーム、ラブオールプレー」と言って試合を始めます。ラブオールというのは0対0という意味です。バドミントンでは0点のことをラブと言います。
1ゲーム目はファーストゲーム、2ゲーム目はセカンドゲーム、3ゲーム目はファイナルゲームと言います。
そのあとは得点が動くたびに点数を英語でコールし、スコアシートに記入します。点数が入った方を先に言うということに注意してください。
例 織田1-3明智 → 織田2-3明智 「ツースリー」といった感じです。
まだポイントがあって、スコアシートは1列に1点分書く、サーブ権が移動したら点数の前にサービスオーバーをつけてコールするということです。

また、同点の時はオールといいます。1-1のときはワンオールです。
各ゲーム終了時
試合を進めていってゲームが終わりそうになったらまたやることがあります。
- ゲームポイントのコール
- ゲーム結果の記入とまとめ
- 次のゲームの準備
21点マッチの場合はどちらか片方の得点が20点に達したときにゲームポイントをコールします。20-14ならトゥエンティ”ゲームポイント”フォーティーンという感じです。
ゲームポイントのコールは最初にゲームポイントになったときだけです。両者の得点が20ー20になったときは先に2点差をつけた方が勝ちですが、その場合は毎回ゲームポイントをコールする必要はありません。ただしどちらかが29点目を取った場合は再度コールをします。30点に達した場合は点差にかかわらず達した者がそのゲームの勝者となります。
そしてゲームが終了したとき、そのスコアをスコアシートに記入します。スコアシートの横と上の部分に得点を書き入れます。スコアシートの横には得点を分数のように記入し丸で囲みます

次のゲームのサーバーは今のゲームで勝った方なのでそれも記入しておきます。そしてセカンドゲームも同様に繰り返します。
マッチ終了時
決着のつくゲームの終了時は
- マッチポイントのコール
- 試合結果のまとめ
- 勝者署名をもらう
ということをする必要があります。
マッチポイントのコールはゲームポイントと同じ感じです。20-8ならトゥウェンティ”マッチポイント”エイトです。そして試合が終了したら「21-8ゲーム」といった感じでコールします。
あとはゲーム終了時と同じように記入し、ゲームカウントなども記入します。勝者に直筆のサインをもらったら終了です。
というわけで完成型はこんな感じになります。

ここまで出来たらあとは使用したシャトルとスコアボードを持って本部に提出します。
注意点
上記で紹介したやり方は結構簡略かしていて、正式なやり方とは少し違う部分があります。ただ地域の大会レベルなら十分であることは間違いないと思います。
具体的には
- 試合開始時→ 「オンマイライト(右側の意)織田さん A高校 オンマイレフト(左側の意)明智さん B高校 織田さんトゥサーブ(織田さんがサーバーの意) ラブオールプレー」
- ゲーム終了時→ 「ゲームワンバイ明智さん 21-14」
- マッチ終了時→ 「マッチワンバイ明智さん 21-14 21-8」
などです。審判資格などを目指す場合には競技規則や審判講習会などでしっかりと確認してください。
シングルスのスコアシートまとめ
スコアシートは大会の運営者が試合の結果を把握するために大事なものです。しっかりと記入できるようになりましょう。
審判が出来ないと大会に出してもらえないこともあるので、この記事を確認してぜひ覚えておきましょう。また、スコアシートを本部に提出するときに間違いなどがあった場合など書き方を教えてくれるので細かいことはあまり気にせずに書きこんでいきましょう。
試合の結果と得点さえあっていれば最低限大丈夫です。安心してください。
動画に合わせて練習しよう
シングルスの動画を用意したので、動画に合わせてスコアシートを書いてみましょう。
3分50秒くらいから試合がスタートします。右奥に得点が映っているので確認しながら練習してみてください。
動画なら何度も止めたり出来るのでやってみてください。
それでは本記事は以上になります。
ダブルスのスコアシートはこちら↓

主審、線審のやり方はコチラ↓の記事もどうぞ。
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