厳密性を欠いている部分があるかもですが、初心者への分かりやすさ重視で書いています。大きく間違ってはいないかと思います。
審判の種類と人数
あなたが出場するような地区大会や学生の大会などでは主審1人+線審2人(+得点板)という感じが多いかと思います。

赤が主審、青が線審、緑が得点板です。
多くの場合このような配置で審判を行います。なのでこの記事では主審と線審に絞ってやり方を解説していきます。
最初にざっくり言うと、線審はシャトルのインアウトの判定で主審はそれ以外のすべての判定と試合の進行をします。
バドミントンの主審の仕事
主審のお仕事は大きく試合の進行・点数のコール・スコアシートの記入・最終的な判定の4つです。
進行・コール・スコアシート
選手を集めて試合を開始し、試合の流れに合わせて得点のコールとスコアシートの記入をします。このあたりは↓の記事で解説しています。
ざっくり流れを説明すると
- 対戦者の確認とサーバーレシーバーの決定 対戦者が本人かどうか、間違っていないかを確認します。
- 試合の開始と得点のコール・記入 「ラブオールプレー」で試合を開始し、スコアシートを記入します。
- ゲーム終了時に記録をまとめる
- 2~3を繰り返す
- 試合終了後はスコアシートをまとめ提出する 勝者サインなどをもらいスコアシートをまとめたら大会の本部に提出し報告する。
という流れです。
そしてもう1つがインプレーの判断です。主審というくらいなのでちゃんと審判らしい仕事があります。それが一番大事な仕事です。
その前に用語の説明をします。「インプレー」についてですが、簡単に言うと正しくラリーが続いている状態です。反則があったりシャトルが床に落ちた時などにインプレーでなくなります。
次に「フォルト」ですが簡単に言うと反則のことです。シャトルを2回打ったりなどがフォルトにあたります。フォルトは反則なので、フォルトになってしまうと相手に1点が入ります。
インプレー・フォルトの判断(サービスジャッジ不在時)
分かりやすく言うとラリーが終わった瞬間を判定するということです。
例えばラケットがネットを越えてシャトルを打つオーバーネットやシャトルを2回打つ2度打ちなど不正なプレーがあった場合の判断をします。
線審はシャトルがコート内に入ったかどうかの判定しかしないので、それ以外の判定は全て主審が行います。
良く使う判定の例をいくつか挙げて説明します。
- サーブ周りのフォルト(サービスジャッジがいない場合)
- 2度打ち
- 運ぶように打った
- オーバーネット・タッチネット
などがあります。
サーブ周りでは、サーブでシャトルを打つ前に足が動く、ラインを踏んでいる、115cmより上でサーブするといった行為はフォルトになります。
また1度ラケットに当たったシャトルをもう一度打ち返したり、一度ラケットの上で静止したシャトルを運ぶように打つこともフォルトです。
他にはネットに触れたり、ネットを越えて打ったらフォルトとなります。
その他 プレーのやり直しやインターバルの管理など
他にプレーのやり直しをしたりゲーム間のインターバルなどの管理をします。
プレーのやり直しは
- シャトルが分解した
- シャトルがネットを越えてネットに引っ掛かった
- レシーバーの体勢が整う前にサーブを始めた
- 地震などの不慮の事態が起こった
などの場合があります。その場合は主審は「レット」とコールをします。レットになった場合はそのラリーはなかったことになり、もう一度サーブからやり直しになります。
第14条 レット
第3項 「レット」となった場合は、その前のサービス以後のプ
https://www.badminton.or.jp/rule/files/rule2018.pdf バドミントン競技規則第14条第3項
レーは無効とし、レットになる直前のサーバーが再びサービ
スをする。
次にインターバルですが競技規則には
第2項 インターバル
https://www.badminton.or.jp/rule/files/rule2018.pdf バドミントン競技規則第16条第2項
⑴ すべてのゲーム中に、一方のサイドのスコアが11点に
なったとき、60秒を超えないインターバルを認める。
⑵ 第1ゲームと第2ゲームの間、 第2ゲームと第3ゲームの
間に120秒を超えないインターバルを認める。
このようにあります。
注意点としては、初めて11点になったときのみインターバルをとれるということに気をつけてください。ゲーム中のインターバルは1度のみです。また両選手が求めなければ取らなくてもOKです。
また11点というのは21点マッチの場合で、大会によっては15点マッチで8点インターバルなどがあります。
それとインターバルの時間内に選手がコートに戻らない場合は、戻らなかった選手は失格になります。
バドミントンの線審の仕事 シャトルのインアウトの判定
線審の仕事はシャトルのイン・アウトの判定だけです。
床に落ちたシャトルがコートの中に落ちたのか、外に落ちたのかを判定し主審に合図します。ただし全てのシャトルに対してではなく自分の担当するライン近くのみでOKです。
担当のラインですがダブルスの場合は青い人が青のライン、赤い人が赤のラインを担当します。

ちなみにライン上はコートの中に入りますので注意してください。それとサーブの前のラインと真ん中の縦のラインは主審が判定します。
判定のやり方 アウトの場合
シャトルが床に落ち、それがコート外だった場合は
- 「アウト」とはっきりコールする。
- 両手を広げて合図をする。
の2つをします。

https://badminton-rule.com/gesture.html バドミントンルール百科さんより
合図はこのようにします。
判定のやり方 インの場合
シャトルがコートの内側に落ちた場合は
- 右手でそのラインを示す。
のみでOKです。コールはしません。

このようにします。
判定のやり方 インかアウトか分からない場合
光の加減で分からなかったり選手の陰に入ってしまい落下点が判断できなかったときは
- 両手で目を覆う
合図をします。

分からないときに適当に判定するのではなく、分からないときは分からないとしっかり判定しましょう。
線審の注意点
シングルスとダブルスでコートの広さが異なる
シングルスでは赤い線の内側がコート内で、青い線がサーブの範囲です。

ダブルスでは↓このようになっています。特にサービスコートを間違えやすいのでしっかりと確認してください。

担当するラインに対して判定する
ここまではコート内かどうかを判定すると言っていましたが、正確には担当のラインに対して判定します。

自分が担当するラインが赤だった場合、黒と青の点はインになります。そしてピンクはアウトとなります。緑だった場合は青がアウトです。
それともう一つ、誰が見ても明らかに分かるレベルでもしっかりとアウト、インの判定をしっかり行いましょう。際どい時だけ判定する人が結構いますが本当は間違いです。
ただ明らかな場合に合図を省略しても文句を言われないのも事実ではあります。
バドミントンの審判まとめ しっかり覚えて責任を持って取り組もう
審判は公平に試合を進めるためにとても重要な仕事です。
誤審は誰にでもあることですが、やり方やルールをしっかり覚えて責任を持って取り組めばある程度減らすことができるはずです。
バドミントンはプレーヤーと審判がセットになって初めて試合が成立します。試合の勝敗に直接かかわる部分を担うのが審判なので常に真剣に取り組んでほしいです。
この記事は以上です。
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